お産が近づいてくると子宮口はホルモンの働きでやわらかくなり赤ちゃんが通れるよう開きやすくなります。しかし、子宮口がかたいままだと陣痛が起こりにくくなり、赤ちゃんが下りてこられません。 予定日を過ぎてしばらくしても子宮口がかたく開かないときは人工的に子宮口を開き陣痛を誘発する処置を行うことがあります。 子宮の開きが1cm程度ならラミナリヤやラミセル、3cm程度ならメトロイリンテルを挿入することが多いようです。
- 子宮頸管熟化剤
臨月に入り、外来で子宮口がかためで開きにくいと予測されたときに準備の意味で使用されます。マイリスという薬剤で膣坐薬を内診時に入れます。子宮の出口のコラーゲン繊維に働きかけ子宮口をやわらかくする働きがあります。 - ラミナリア
海草を乾燥させた木の枝のようなもので水分を含み膨らむ力を利用して時間をかけて子宮口を広げます。海草ではなく化学繊維でできたラミセルもあります。 - メトロイリンテル
管の先についた風船をしぼんだ状態で子宮口に挿入し、注射器で滅菌水を入れて膨らませます。ラミナリアでは効果がないときや、子宮口が2〜3cmしか広がらないときに使います。子宮口を広げる効果だけでなく、陣痛を誘発する効果もあります。 - 吸引分娩
金属製、またはやわらかいシリコーン製の丸いカップを赤ちゃんの頭に密着させ、赤ちゃんを誘導する方法です。 陣痛時にいきみのタイミングと合わせて誘導します。 - 鉗子分娩
鉗子とは金属製の2枚のへらを合わせた形の器具のことです。この器具で赤ちゃんのあごから頭にかけて包み、いきみと同時に赤ちゃんを誘導します。訓練した医師が正しく使用すれば、安全に確実に赤ちゃんを早く娩出できる方法です。

